話題店を訪ねて(有限会社国本刃物 本店):KOKI PRESS

有限会社国本刃物 本店 話題店を訪ねて

  • 貸出機はHiKOKIの釘打機全機種用意!
    新製品を使って頂き、商品の良さを
    PRできればいいと思っています。

    〒731-0153 広島県広島市安佐南区安東2-2-7
    電話:082-872-6140 FAX:082-872-6180
    代表取締役:國本 健次(三代目)
    主な取扱商品:建築金物・機械工具・電動工具

    有限会社国本刃物 本店 外観
    代表取締役 國本 健次さま

型枠大工を経て、いざ商売の世界へ。25歳の時、社長に就任

中国・四国地方で、最大の人口を有する政令指定都市、広島市。この地で創業し、60年以上の歴史を持つ「国本刃物」さん。社長の國本健次さんは、当初お店を継ぐつもりはなく、大工として職人の道を歩み始めました。「最初は大工の仕事に就いたんです。4年ほど大工をしていたのですが、花粉症がひどくて…。花粉が飛ぶ季節は外での仕事がキツいため、職人を辞めてなんとなく店に入りました。もともと大工時代に工具を扱っていましたし、お客様の心理もわかっていますから、職が変わっても特に苦労はありませんでしたね」と当時のことを話されます。20年近く経った今でも大工時代の親方や仲間がお店に来てくれるそうです。「私が入社した頃は、父と母と私の3人。その当時の広島の販売店は老舗が多く、当店は存在感がまったくありませんでした。それは悔しかったですよ、取引先にも軽く扱われていましたから。だから全力で働きましたね。まぁ同じくらい遊んでもいましたけど(笑)」。
社長は25歳の時、経営を引き継がれます。「社長である父の了解を得ずに、在庫販売管理でPOSを入れちゃいました(笑)。そしたら父が大激怒!今でも覚えていますね。もう勝手にやれと言われて、社長に就任したわけです。やばいでしょ(笑)」と笑いながら話す社長。そして先代のお父様ですが、今は会長職もやめられ、好きだった運転を活かしてタクシードライバーとしてご活躍されているそうです。

朝早くから夜遅くまで営業。迅速な対応も特徴のひとつ

1階は先端工具や手工具など、2階は電動工具を展示。店舗横の倉庫には各種在庫を保管しておられます。展示工具の脇には作業の様子を動画で流し、ひと目で使い方や性能がわかるように工夫されています。営業時間は6時半から19 時半まで。職人さんが現場に行く前に必要なものを購入でき、仕事終わりにも寄ることができます。そして店舗入口にはドアがありません。店に入るのに少しでも邪魔なものはなくすという社長のこだわりです。夏は暑く、冬は寒い中での接客になりますが「お客様にストレスなく来店して頂くことが大事」だと熱く語られます。また親しみやすく、覚えやすいように正式名称とは別に「三代目クニモトハモノ」という屋号で商売をされています。
迅速なレスポンスも「国本刃物」さんの特長。修理品をお預かりした際、場合によっては見積もりを出すよりも先に、修理を始めてしまうそうです。「長くお客様とおつきあいをしていると、いくらなら修理するのか、買い替えるのかがわかってきます。仕事で使用する工具ですから、早く直してもらった方がうれしいじゃないですか。またデモ機は最新のものを貸し出しています。新しい工具の良さを実感してもらえれば次の購買にもつながりますから」。その他、夕方に来客されたお客様にはおしぼりをサービス。仕事帰りにアツアツのおしぼりで顔や手を拭くことで疲れが取れると職人さんに好評です。「自分がやってもらってうれしかったサービスを取り入れ、おしぼりもワンランク上のものを使用しています。他には愛想のいい看板娘ですね(笑)。お客様が喜びますから」と顧客満足度アップに余念がありません。

改めてお客様のありがたさを実感。岡山の店づくりに向けて

「国本刃物」さんでは、3年前に岡山県岡山市に上中野店をオープンされました。「最初の2年間は大変でしたね、暇すぎて(笑)。自信を持って出店しましたから、正直心が折れかかりました。2年目にあるお客様に聞いたんです、何か改善点はありませんかと。お客様に初めて泣きを入れた瞬間です(笑)。お客様も親身になって色々なアドバイスをくださいました。そして一番大きいのは、私から今の店長に代わって売り上げが大幅にアップしたことです。改めて人が重要だなと思いました」と語る社長です。
「7年前に熊本の販売店の社長と話をさせて頂く機会がありました。本当にすごい人で気持ちが砕けましたね。勝てるところがない。その出来事が人生のターニングポイントだったかもしれません」と話す社長。「国本刃物」さんでは、6年前より大きな会場を借りて展示会を開催。それも熊本の販売店の社長との出会いが刺激になったと言います。
よく売れているHiKOKI製品はコードレスインパクトレンチ(WR36DC)、コードレス振動ドライバドリル(DV36DA)、高圧ロール釘打機(NV65HR2/NV90HR2)など。「マルチボルトは全体的に売れていますね。ネーミングも良いし、パワーが強くて、握った時に元気の良さが伝わってきます」。
「私は会社経営ってドラクエみたいなものだと思います。勇者(社長)がいて、戦士(営業)がいて、僧侶や魔法使いもいる。総合力で戦っていくのが良いお店だとしみじみ感じます」。これからの「国本刃物」さんの戦い、社長の冒険から目が離せません。

 

「国本刃物 本店」3階のオフィス

「国本刃物 本店」スタッフ

「国本刃物 上中野店」外観

「国本刃物 上中野店」店内

HiKOKI製品展示コーナー

切れ味が好評の「黒鯱」

多種多様なアイテムが並ぶ

多種多様なアイテムが並ぶ