話題店を訪ねて(株式会社マニックス):KOKI PRESS

株式会社マニックス 話題店を訪ねて

  • 知識がなくても商売ができるからこそ、
    しっかりとした知識を身につければ、
    顧客から頼りにされ、必要とされます。

    〒653-0038 神戸市長田区若松町2丁目1-3
    電話:078-691-0404 FAX:078-691-3302
    代表取締役社長:松田 幸治(四代目)
    主な取扱商品:住宅設備機器・水道配管等水廻り資材・電動工具・給湯器・空調設備機器・エクステリア・内装・建材・サッシ等

    株式会社マニックス 外観
    代表取締役社長 松田 幸治さま

地域経済の発展に貢献し、広い人脈を持つ先代を見習って

古くから日本を代表する港町として栄えてきた兵庫県神戸市。この地を中心に、関西・中国圏に12営業所を構え、各拠点で地域に密着した商売をされている「株式会社マニックス」さん。その始まりは昭和31年、松田幸治社長のお祖父様が、造船に伴うタイル工事や水廻りの設備工事の事業を始められたことに遡ります。「祖父はもともと山口県出身なのですが、戦後の復興期にこちらに出てきて商売を始めました。知らない地での商売なので、最初は大変苦労したと聞いています。その頃は祖母がタバコ屋をして祖父の商売を支えていたようです」と話す松田社長。
平成5年には丸与産業株式会社という社名から、現在の株式会社マニックスへ社名を変更。平成21年には松田社長が4代目として社長に就任されます。「社長就任の3ヶ月くらい前に、急に現会長から“社長を交代する”と言われて最初は驚きました。会長は当時60歳でしたが、60歳になったら交代しようと考えていたのでしょうね」と社長就任時のことを話されます。「神戸は政令指定都市ですけど、それほど広い街ではない。商売をするにあたって人脈が決め手になるケースも少なくありません。会長は神戸経済同友会の代表幹事を務めるなど、地域の経済活動に積極的に関わっていくことで広い人脈を培ってきました。我々のような中小企業は、地域に生きる企業ですから、地域にどれだけ貢献できるかが重要。会長のこうした活動は見習っていくべき点だと思います」。

受け継がれてきた社風を大切にしつつ、時代に合わせて積極的に改革を推進

「株式会社マニックス」さんでは、創業時から受け継がれてきた「社員を大事にする」という考えを大切にしつつ、その一方で積極的に改革を進めておられます。「今まで手書きだった各種伝票のシステム化、OJT任せの新入社員教育から系統立てた教育プログラムへの変更、配送センターの立ち上げなど、社長が交代されてから改革をどんどん進めています。社長は改革の方針がブレないので、社員としてはメッセージがわかりやすい。最近では、チャレンジする社風に変わってきたと思います」と語るのは、取締役営業統括部部長の小川弘晃さんです。また社長は「システム導入の際は社員の皆さんにかなり抵抗されました。社長就任直前だったと思いますが、全営業所をまわって説明したのです。それでも“なぜ変える必要があるんですか”と言われることもあって、なかなか理解は得られませんでした。自分の中で信念を持っていないと改革はできないですね。今では“システムがなければ困る”と言われることもあるので、進めて良かったと思います」と笑顔で話されます。
今やオートメーション化により、商品知識がなくても商売ができる時代です。だからこそ、豊富な知識を身につければ、お客様から頼りにされ、必要とされるようになると社長は説きます。「同業他社の営業マンより知識があり、困りごとを察して提案できれば、多少価格に差異があっても仕事はいただける。常にお客様から相談されるようになれ、と言っています」。

市場の変化に適応して、会社を永続させていくことが大事

  • 松田社長は、社長就任前には社内の工事部門にて、責任者として自ら工事現場に立つこともあったそうです。その際に利用していたのが、コードレスインパクトドライバ(WH12DC2)。「これは工事に携わるようになって最初に使った工具。まだ使えるので手元に置いています」。20年近く前のモデルを今でも大切に保管されています。
    展示会について小川部長にお伺いすると「メーカーにご協力いただき、地域ごとに開催しています。以前は大規模な展示会をしていたのですが、今は地域特性を活かした展示会の方が足を運んでもらいやすいと考えています」とのこと。
    売れ筋商品はコードレスインパクトドライバ(WH36DA)、コードレスディスクグラインダ(G3610DA)、コードレスロータリハンマドリル(DH36DPA/DH36DPB)など。「工具を購入されるお客様にとってアフターサービスは重要。その点、HiKOKI(ハイコーキ)さんにはトータルでフォローしていただいているので助かっています」と小川部長からご評価いただきました。
    年商80億円を超え、将来的には100億円規模の企業にしたいという社長。近年はリフォームや住宅設備の工事支援に力を入れておられます。「今後の計画はいろいろ考えていますが、1番は会社を永続させていくこと。そのためには、市場の変化に適応して自分たちも変わっていかなければいけない。現状維持では生き残っていけませんから」と力強く語る社長。その手腕に期待が高まります。

    取締役 営業統括部 部長 小川 弘晃さま

    取締役 営業統括部 部長 小川 弘晃さま

エントランスに設置されたウェルカムボード

整理整頓が行き届いた倉庫

「マニックス」役員と一部社員

「マニックス姫路店」外観

消耗品も充実

「マニックス太子店」展示

売れ筋のHiKOKI製品

大切に保管されていたWH12DC2