話題店を訪ねて(有限会社オークボ):KOKI PRESS

有限会社オークボ 話題店を訪ねて

  • ニッチ分野の建具商材を豊富に
    取り揃え、
    真心をこめた接客、的確な
    アドバイスで、
    お客様に必要とされる
    お店をめざします。

    〒791-8016 愛媛県松山市久万の台4-14
    電話:089-924-4051 FAX:089-924-3973
    代表取締役社長:大窪 優二(初代)
    主な取扱商品:建築金物・電動工具・建具金物

    有限会社オークボ 外観
    代表取締役 大窪優二さま

お客様のパートナーとして、あらゆる相談ごとに対応

約51万人の人口を擁する四国最大の都市、愛媛県松山市。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台にもなっており、正岡子規や種田山頭火ゆかりの地として知られます。また古くから温泉地としても有名です。
今回お訪ねしたのは、松山城にほど近い場所に店舗を構える「オークボ」さん。創業者の大窪優二さんは、学生時代に金物店でアルバイトとして働いていたことから、この道へ入られます。「学校卒業間近に、アルバイトしていた金物店の社長から “このまま勤めないか” と誘われて就職しました。仕事は社長の行動を見よう見まねで覚えて、また大工さんには怒られながらも、いろいろと教えていただきましたね」と語る大窪社長。そして金物店に18年間勤めた後、40 歳の時に独立されます。「妻や父に手伝ってもらいながら、接客、注文、配達と一人何役もこなしました。親しくしていた問屋さんがアドバイスをくれたり、お客様が “また寄りや” と言ってくれるなど、多くの人に助けられました」と創業当時のご苦労を話されます。そして配達をしながらこまめに現場を回り、徐々にお客様を増やしていったそうです。
接客に関しては「経験豊富な従業員が揃っているから任せています」とのことですが、お客様が来店された時は社長自らが声をかけて、自分から動くように心掛けていると言います。材料の調達や困りごとなど、さまざまな相談に対してアドバイスをしながら、お客様のパートナーとしての役割を果たしておられます。

建具の販売店が少なくなる中、豊富な在庫で存在感をアップ

店内は商品がコンパクトに展示されており、センスを感じます。この店内レイアウトを担当しているのが、社長の甥にあたる野中克彦さん。「お客様のご要望に応え、喜んでいただけた時にやりがいを感じます。入社4 年目でまだまだ商品知識も足りませんが、お客様から信頼していただけるよう、真心をこめた接客を心掛けています」と話す野中さん。お店の前の倉庫には、多彩な商品を幅広く在庫。数は出なくても定期的に売れるものもあるため、切らさないように管理をされています。
「オークボ」さんの特長のひとつに、建具関係の商品を取り揃えているという点があります。「以前は建築金物や建具金物など、さまざまな業種で使用する金物を全般的に取り扱っている店も多かった。今は仕事の形態も変わり、建具屋さんが減っているから、建具を扱っていることは強みになっています。ニッチな商品でも必要ですから、そういう分野にも目を向けていきたいと考えています」と社長は語ります。
また大工さんの仕事の流れにも変化が現れているようです。「これまでは大工さんが仕事を直接受けて、下請けを雇っていましたが、今では工務店やビルダーが仕事を受け大工さんに仕事が流れるというケースが増えています。電動工具などは大工さんが個人で購入・所有していますが、会社に所属している大工さんは会社が一括購入して支給する場合もあり、市場の変化や動向についても注意深く見ていかなければならないですね」と社長は話されます。

マルチボルトは可能性がある商品。積極的にアピールしていきたい

  • ミニ展示会は年に2回ほど実施。また製品情報は、メーカーの新製品説明会に参加して入手されています。
    HiKOKIの売れ筋製品は「コードレスインパクトドライバ(WH36DA)をはじめとしたコードレス工具、エア工具がよく売れていますね。コードレス丸のこ(C3605DA)は、パワーがあって良いとお客様にも評判です。電池は2 年保証が付いているし、バッテリー品質も評価できると思います。マルチボルトに関してはこれからでしょうね。お客様にまだ良さがきちんと伝わっていない部分があります。大工さんは必要にならないと買わないので、今使っている18Vが古くなって、調子が悪くなってきたらマルチボルトへの買い替えが進むかもしれません。評判も良く、可能性のある商品ですから、今後さらに積極的にアピールしていきたいと考えています」と社長から力強いお言葉をいただきました。
    まだまだご健在の社長ですが、二代目として野中さんがお店を継ぐ予定だとか。創業者として伝えたいことをお聞きすると「自分の好きなようにやったら良いと思う。自分が経験したことは古い考え方かもしれないし、時代に即した経営をしてほしい」と話される社長。今は野中さんの成長を見守ることが楽しみなのだそうです。一方、野中さんは「社長の知識量はすごいので、早く追いつけるようにもっと商品知識を増やしたい。日々勉強です」と語ります。地域に根を張り、さらなる発展が期待できるお店です。

    野中克彦さま

    野中克彦さま

HiKOKI製品展示コーナー

多彩な商品を幅広く在庫する倉庫

「オークボ」スタッフ

多種多様な商材を効率よく展示

多種多様な商材を効率よく展示

人気のコードレス工具

人気のエア工具