話題店を訪ねて(吉岡幸株式会社):KOKI PRESS

吉岡幸株式会社 話題店を訪ねて

  • 地域や社員、みんなが幸せになるため、
    建設産業資材のサプライヤーとして
    まちづくりとものづくりを応援します。

    〒910-8622 福井県福井市宝永3-22-5
    電話:0776-22-2211 FAX:0766-21-4515
    代表取締役社長:吉岡 正盛(四代目)
    主な取扱商品:鋼材、建材、機械工具、管材、住設
    ホームページ

    吉岡幸外観

活気あふれる福井市に根ざし、地域貢献を考えた会社経営

2019年4月に中核市への移行が決定した福井県福井市。2023年には北陸新幹線が開業し、福井駅周辺の再開発も進むなど、街全体が活気にあふれています。この福井市を中心に3つの営業支店、4つの物流拠点を構える「吉岡幸」さん。地域に根ざした企業として、今年創業100周年を迎えられました。現社長の吉岡正盛さんのお祖父さまにあたる吉岡幸四郎さんが開業した金物屋が始まりです。当初は家庭金物が中心でしたが、時代に合わせて、徐々に取り扱い分野を拡大。創業社長は市会議員も務められ、地域貢献を考えながら会社経営をされていたそうです。
自社ビルを建てた当時は、4階を卓球場として街の方々に開放。その頃、まだ小学生だった現社長もよく遊びに来ていたと言います。「地域の子どもたちが、たくさん遊びに来ていましたね。今でも“吉岡君の所で卓球したよ”と言われます。会社が遊び場であり、生活の一部だったので、子どもの頃から将来は会社を継ぐという意識はありました」。
社長は大学をご卒業後、産業機器の総合商社を経て、「吉岡幸」さんに入社。1〜2年ほど各部署で経験を積み、コンピュータシステムの導入を担当されます。「商社時代のノウハウを活かし、システムを立ち上げました。ところが稼働の当日、午前中でコンピュータが止まってしまったのです。急いで伝票処理を手書きに戻し、1ヶ月後に再挑戦。次は成功しましたが、この時は焦りましたね」と当時のご苦労を話されます。

福井産業界の一大イベントゴールデンフェアを主催

同社では「みんなが幸せになる」という創業者精神のもと、建設産業資材のトータルサプライヤーとして、建設業(まちづくり)と製造業(ものづくり)をサポートしています。強みについて伺ったところ「数百社の仕入れ先、メーカーさん、商社さんにバックアップしていただきながら、4,000〜5,000社のお客様へ商品を販売していること。どんなものでも調達できることが強みです。昔先輩社員に“吉岡幸という会社は松の木みたいなもの。根を張ってどんな状況になっても倒れない”と言われたことがあります。実際、その通りだと思いますね」と社長。多くの取引先やお客様との強い信頼関係が感じられるお話です。
この幅広いネットワークを活かして、数年に1度、大規模な見本市「ゴールデンフェア」を開催されています。昨年6月に行われたゴールデンフェアでは「働き方改革にともなう課題解消につながる提案」として、さまざまな企業が「AI/ロボット化」「効率化」「高品質」「安全/環境」「暮らし快適」という5つのテーマに沿って出展。同社の営業は、3ヶ月前から出展企業の社員に同行し、地元の取引先を回って商談をされたそうです。タイムリーな内容の見本市ということもあり、開催3日間で1万3千人を超える多くの来場者が訪れました。今ではゴールデンフェアは福井県の産業界が注目する一大イベントとなっています。こうした地域発展につながる取り組みが認められ、経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定されました。

お客様に合わせた展示会を開催。自社ロボット幸ちゃん(さっちゃん)登場

「吉岡幸」さんでは、ゴールデンフェアとは別に毎年2回展示会を開催。4月のスプリングフェアでは、建設業(まちづくり)と製造業(ものづくり)向けの製品を、10月のオータムフェアでは現場作業の効率化につながる製品の展示会を行っています。昨年のオータムフェアでは、新しい働き方の提案として、同社社員が組み立てた作業用ロボット「幸ちゃん(さっちゃん)」がお披露目されました。
HiKOKIの売れ筋製品は「マルチボルトの評判が良いですね。100Vと同等の性能で、営業も売りやすくなったと言っています。特にコードレスインパクトドライバ(WH36DA)、コードレス丸のこ(C3606DA)、コードレスグラインダ(G3610DA/DB、G3613DA/DB)が好評です。またコードレスクリーナは、一般のお客様にも良く売れています」とご評価いただきました。
昨年、機械工具会社で6年間修行をされたご子息の正貴さんが入社されました。「いま鯖江支店で働いていますが、いろいろ悩んでいると思う。時代の流れの中で、私も迷ったり、焦ったことはあります。あまり周りに流されることなく、“まちづくり・ものづくりの応援”という会社の基本となる部分をしっかりやっていくこと。そして、同時期に入社した専務の長男と共に二人三脚で協力し合うことが大事」とエールを送る社長です。
新幹線開業に向けて福井県が盛り上がりを見せる中、「吉岡幸」さんでも、事業を通じて地域の発展に貢献されています。100周年の節目を迎え、次の100年に向けてどのように歩んでいくのか。これからも目が離せない企業です。

吉岡幸スタッフ

「吉岡幸 機工センター」スタッフ

4つの物流拠点の1つ、機工センター

機工センター内の広々としたオフィス

機工センター内の資材倉庫には大物資材が整然と在庫される

機工センターに隣接するテクノセンター

数年に1度、開催される「ゴールデンフェア」の様子

数年に1度、開催される「ゴールデンフェア」の様子

昨年の「オータムフェア」でお披露目された「幸ちゃん」

評判の良いMVシリーズとHiKOKI製品の展示