話題店を訪ねて(工藤工機株式会社):KOKI PRESS

工藤工機株式会社 話題店を訪ねて

  • 社員たちが働きやすい環境を作って、
    一流企業にも負けないような充実した
    私生活が送れる会社に。

    〒171-0014 東京都豊島区池袋2-37-2
    電話:03-3982-9101 FAX:03-3988-1808
    代表取締役社長:川﨑 雅之(四代目)
    主な取扱商品:配管支持金具類・配管工具類・電動工具類
    ホームページ

    工藤工機 外観
    代表取締役 川﨑 雅之さま

非効率な働き方を改めるため、システムを導入し、合理化を実現

高層ビル群が建ち並ぶ東京都豊島区。その中心にある池袋駅近くに社を構える「工藤工機」さん。もともとは個人経営の金物店でしたが、戦後の復興の流れの中、機械工具を扱うお店として発展されます。社長の川﨑雅之さんは、大学卒業後、新卒社員として同社に入社されました。「大企業で埋もれるよりも、小さな会社でも幹部として働けるような職場を探していたんです。ちょうど当社が新卒採用を始めた頃で幹部候補生を募集しており、話を聞いてみたところ、ここならやりがいを持って働けるだろうと入社しました」と川﨑社長は入社時の経緯を語られます。
社長は従業員時代、仕入れや在庫管理などを担当されていました。そんな折、当時の社長が将来を見越した上で、手書きの伝票など非効率な働き方を改革しようと決断。そこで川﨑社長が中心となり、システムを導入して合理化を図られます。「それまでは分厚い値段表を見ながら数値を記入したり、手書きの複写伝票で管理したり、とにかく手間がかかっていたのでパソコンで効率的にしようと。ただ当時はパソコンを触ったことがなく、今までのやり方に疑問を感じていない社員も多かったので、一人ひとりに粘り強く操作を教えていきました。また商品を分類して登録していくわけですが、主要な製品だけでも何千以上あります。それをひとつずつエクセルに手入力していく作業も大変でしたね」と導入時のご苦労を語られます。しかしシステム化により、事務作業の大幅な効率化を実現。その結果、多くの社員からも認められ、同社発展の原動力となりました。

お客様と仲良くなり、関係性を強化。常に必要とされ、信頼される営業

「工藤工機」さんの特徴として配管系の商材を多く扱っておられます。過去には、ドイツから大型パイプを切る工具を輸入して販売。この工具が大変売れたため、国内メーカーも同様の製品を開発したという逸話もあります。また豊富な在庫による即納体制も大きな強みです。電話一本で配送し、お客様の“今すぐ欲しい”に応えておられます。「今は機械工具だけではお客様のニーズを満たせないので、材料系の商材や現場で使う小物などにも手を広げています。当社は営業兼配送というスタイルなので、配送時に話ができ、次の注文につながることもあります。またニーズが聞き出せる点もメリットです。社員にはお客様とおしゃべりしてこいと言っています。お客様と仲良くなれば、わからないことを教えてもらえるし、売り込まなくても注文につながりますから」。「工藤工機」さんは、お客様からの紹介で商売が広がっていったと言います。やはり社員とお客様の関係ができて いる、信頼されているからこそ、紹介していただけるのでしょう。
同社を語る上で欠かせないのが、ガス会社向けオリジナル支持金物の販売。これは省スペースでガスメーターを取り付けることができる金物で、ガス工事業者の課題を解決する商材として販売も好調だそうです。
建屋は、1階がオフィス、2階が店舗になっており、初めて来店されるお客様にも見やすく、選びやすい展示を心がけておられます。

社員が働きやすい環境、入社して良かったと言われる会社に

年末年始には、各取引先との協力のもと、年末年始セールを開催されています。
売れ筋製品は、コードレスインパクトドライバ(WH36DA)、ロータリハンマドリル(DH36DPA)、全ねじカッタ(CL18DSAL/CL18DSL)、セーバソー(CR17Y/CR13VC)など。「マルチボルトはパワフルで評判が良いですね。あとは湾曲ブレードです。問屋さんからも、セーバソーの替え刃がこんなに出るのは当社だけじゃないかと言われます。あとお客様から言われたことなんですが、何台も工具を持っている会社だと、“あの工具、どこの現場で使っているんだっけ?”ということがあるそうなので、通信で場所がわかる機能があると管理しやすくて便利だと思います」と貴重なご意見をいただきました。
今後の展望について「社員が働きやすい環境を作りたいと常々考えています」と語る社長。社長に就任されてからすぐに、55歳だった定年を60歳に引き上げられました。また定年後の再雇用も実施。現在2名の方が再雇用で働いています。「会社の規模を大きくするのも大事ですが、働く人たちが一流企業に負けないような充実した私生活が送れるような会社にしたい。工藤工機に入社して良かったなと思われる会社にしたいですね。さらに問屋さんやメーカーさんとも良い関係を築いて、信頼される会社にしたい」と話されます。
社員の方が皆さん元気でニコニコと働いておられる「工藤工機」さん。魅力ある会社として、さらなる発展が楽しみです。

活気のあるオフィス

「工藤工機」スタッフ

店内には様々な商材が並ぶ

店内には様々な商材が並ぶ

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