社長就任のご挨拶:KOKI PRESS

社長就任のご挨拶

工機ホールディングス株式会社社長ご挨拶

プロのために「極上」を創り、情熱と信頼に応える

この度2019年4月1日付で代表取締役 社長執行役員 兼CEOを拝命しました森澤 篤(もりさわ あつし)と申します。今後ともよろしくお願い申し上げます。
2019年2月に入社以来、日本国内のみならず世界各国の事業リーダー、販売パートナー、現場の職人の方々とお会いしてまいりました。その中で「世界はプロが創っている。私たちはプロのために「極上」を創り、その情熱と信頼に応えていくべきである。」と強く確信しました。これは私たちの成長を動機づけるとても重要な目的になります。この大きな目的のもとに、「進化する極上のユーザー体験を創造します」という私たちが交わすお客様との約束事であるブランド・プロミスが存在するのです。

ユーザー重視と4現主義

さて、私は、コンサルティング会社などを経て、チョコレートやペットフードの会社「マースジャパン」の社長をやらせていただきました。こうしたさまざまな経験によって培われた、私がビジネス上もっとも大切にしていることは、「ユーザー重視」、すなわち、常にお客様の立場に立って物事を考えることです。加えて、4現主義です。4つの「現」とは「現場」「現物」「現実」「現在」になります。

  1. 「現場」:机上の空論を徹底排除したいと思っています。さまざまな機会点について、ユーザーの現場や工場、物流、販売の現場に実際に足を運ぶことで、現場を肌で理解し、答えにつなげていきたいと考えています。
  2. 「現物」:自社の、あるいは他社の製品がどうなっているのか、現物を確認するとともに、どう使われていて、何がユーザーにとってよいのかを全員が理解することが大切である、と考えています。
  3. 「現実」:企業が大きくなると、得てして人から聞いたあいまいな話が独り歩きいたします。これを徹底的に排し、「現場」「現物」に基づき、お客様の声に耳を傾けて、お客様が何に困っているのか、何があれば喜ぶのかを真剣に考え、本当のインサイト(洞察)につなげていきたい、と考えています。
  4. 「現在」:エンドユーザー視点で90点の出来栄えのものを98点にするために3年費やすよりも、90点のものをすぐ提案・テストして3年の間に3回改善するようなアプローチを重視したいと思っています。失敗を恐れずに、スピード感を持ってすぐに行動することが大切です。

この4現主義のもと、当社がより強くなるため、さらにはお客様により愛されるためには、研究開発・設計、調達・製造、マーケティング・営業・サービス、価格・間接費・財務戦略それぞれが、職人さんを中心としたエンドユーザー視点でつながることが大切です。社内には職能ごとに各領域における専門家がたくさんいます。これまでに培ってきた技術やノウハウを伝承していくことはもとより、「ユーザー視点」という共通言語のもと、チームワークしながら知識や経験を結集することによって、より良い製品・サービスをご提供していきたいと思っています。おかげさまで当社独自のマルチボルトシリーズが、ブランド・プロミスを実現する画期的な製品として、市場に受け入れられ、お客様より大変ご好評を博しています。これからも、良い商品のご提供には、とことんこだわってまいります。
またお客様に対しましては、お客様に寄り添い、長く付き合える関係を築くことを意識してまいります。私たちの大切なパートナーである販売店様と密接に連携を取りながら、誠意をもって、なおかつお客様が満足する時間軸で各種の対応をすることによって、より強固な信頼関係を築いていきたいと考えています。愚直にそれを続けることで、いずれは販売店様とともにお客様になくてはならない存在になりたいと思っています。
私たちは、新たな知識やスキルを貪欲に学び続けて、枠に捉われない自由な発想で積極的にお客様に対して「極上のユーザー体験」を提案していきたいと考えています。そして、新たなチャレンジを進めることで、未来の市場を創ってまいります。

新たな取り組み

19年3月から新たな取り組み「KINTAARO(きんたろう)キャンペーン」を始めています。KINTAAROとは、当社のプロ向け製品のキャンペーンであることを英語で示しその頭文字をとっていますが、もちろん皆さんご存知のどこを切っても同じ顔が出る、あの金太郎飴(あめ)にちなんでいます。

  • Koki
    Investment on
    Nonrecreational
    Tools for
    Agile
    Actions and
    Rapid
    Outcomes

  • 工機ホールディングスによる
    素早い行動
    速やかな成果に向けた
    プロ向け工具
    販促投資

期間を定め、テーマを定め、テーマに沿った特定のエンドユーザー、特定の販売ルートに「エンドユーザー視点」の統一メッセージを発信してまいります。19年9月までは木工を中心とした大工さんに焦点をあてて、テーマは「どこでもラクに、いい仕事」と定めました。特に6月末までは、サブテーマ「どこでもラクラク。思い通りに切る」として、丸のこ中心にキャンペーンを行います。
展示会での製品の展示の仕方、エンドユーザー様への語り掛け方など、お客様との接点において、当社は金太郎飴のように、全国どこでも同じメッセージを継続的に発信できるように足並みを揃えてまいります。展示会での製品展示も全国どこでも同じ見栄えになります。また、広告・広報・SNS・Web・カタログなどについても、同じテーマに沿ったものを展開し、統一メッセージを発信してまいります。
こうした活動を通じ、エンドユーザー様が全国どこでも同じ情報を受け取れる環境を作ることによって、エンドユーザー様のなかでのHiKOKIブランドのイメージ定着とさらなる認知拡大を図っていきたいと考えています。
これからも大切なパートナーである販売店の皆様とともに、持続的な成長を図ってまいりたいと考えていますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。